日曜日の午後。
南から吹く湿った風のせいで
黒い雲の吹きだまりが
北の空を限りなく埋め尽くそうとしていた。
今にも泣き出しそうな灰色の空の下、
その人が言う『世界で一番好きな川』のほとりで
ささやかながら世界で一番幸せなひとときが流れていった。
そこにあるすべての草々、木、空気、風が
その人の息吹、細胞となり、
薄曇りの乳白色の光とともに
みんなをやさしくつつみこんでいた。
楽しそうなこどもの歌声。
淡々とかわされるゆるやかな会話。
ささやかながら心を満たす料理。
ああ、なんて幸せなんだろう。
人は幸せになるために生まれて来た。
積み重ねた年齢の分、
苦しみを多く乗り越えた。
そして、その笑顔にはまた、幸せの軌跡が刻まれ
喜びを分かちあう時がきた。
レッド先生、誕生日おめでとう!
どうか、65億の一人ひとりにも平等に
すばらしい愛につつまれた幸せが届きますように。
乾杯!
⇒ くろがね (02/01)
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